iOS 11、macOS High Sierraで注目したいオーディオフォーマットは「FLAC」ではなく「OPUS」

iOS 11、macOS High Sierraで注目したいオーディオフォーマットは「FLAC」ではなく「OPUS」

こんにちは、きめらん(@KarelieNet)です。

FLAC、MP3、AAC…​

「FLAC」は、高音質にこだわるユーザーの間では好んで用いられているが、いかんせん可逆圧縮フォーマットであるため容量はでかくなりがちだ。

しかし、昔から普及している「MP3」やiPod、iPhoneと同時に普及し始めた「AAC」は、音質面でやはり物足りないものがある。これらで音質を確保したいなら「MP3」でなら320kbps、「AAC」でも256kbpsくらいの設定でエンコードしておきたい。

たくさん持ち運びたいよね

しかし、そんな容量でもと運ぶとなると、スマホで容量を確保するのは大変だ。できれば、1曲あたりの容量は極力抑えたい。

そこで注目したいのが「Opus」である。

「Opus」とは?

非可逆音声圧縮フォーマットの一種で、わりかし新しめのフォーマットである。まぁ、詳しくはWiki読んでね。

「Opus」でなら音質にこだわる場合でも128kbpsで十分

先に結論から言うと、私はすでに今年の数カ月前から音楽ファイルは「Opus」形式で運用している。128kbpsで圧縮している。「FLAC」形式のファイルとは聴き比べてないが、CD音源とでは聴き比べても差がわからない。

はっきり言おう、「Opus」でなら96kbpsで圧縮しても、ほとんどわからない。本当は96kbpsの運用ででも良かったんだけど、気分的な問題で128kbpsで圧縮しているだけなのである。

先人たちの検証結果をお見せしよう

Qiitaでとても細かくそして視覚的に検証してくれている方がいるので、ご覧あれ。

室内で、それなりの機材を揃えて聴くならまだしも、外出中であれば「FLAC」なんてものは、ただ容量を喰うだけのゴミみたいなものである。それよりもスマホなどで聴く場合は利便性を考慮する方がいい。

聴きたいときに、聴きたい音楽が手元にないって・・・。

Opus圧縮ってどうすんの?

macOS、Windowsでの圧縮方法はちょっとわかんないです。きっと、エンコード用のなんかを入れてターミナルから実行する感じかな。

私はUbuntuで運用してるので、補足程度になるけどUbuntu環境での変換方法を簡単に説明するね。

Soundconverterをインストール

まずはサウンド変換用のアプリケーションをインストールしよう。

sudo apt-get install soundconverter

起動するとこのような感じ。

soundconverter

「設定」を選び「フォーマット」を「Opus(.opus)」に「音質」を「High」(128kbps)にしよう。あまりこだわりがなければ、「Nomal」(96bps)でもいいかもしれない。

soundconverter

他は適当に設定しよう。色々なデバイスで運用することを想定して、「文字化けを置換する」にチェックを入れておいてもいいかもしれない。

で、いざ変換しようとするとバグのせいで変換できない。くそったれ!!

soundconverter

ってことで次のコマンドを実行してバグを修正しよう。

sudo sed -i_bak 's/opusenc bitrate=%s cbr=false/opusenc bitrate=%s bitrate-type=vbr/' \
/usr/share/soundconverter/python/soundconverter/gstreamer.py

これで変換できるようになる。

Opusを再生する

Ubuntu(16.04)でなら初めからインストールされているプレイヤーで再生できるし、他のプラットフォームでもVLCなんかを使えば再生できる。

Opusの今後

はっきり言って、MP3やFlac、AACに比べたら、「Opus」の知名度はゼロに等しいだろうが、今回iOS11、High Sierraで「Opus」も正式に対応するということで、今後の普及に期待したいところだ。

しかし、まだどのレベルで「Opus」に対応するのかわからない。ただ再生できるだけなのか、iTunesでも「Opus」に変換できるのか。

ところで今ネットでフリーの「FLAC」音源をダウロードして、「Opus」の128kbpsと96bpsに変換して聴き比べてみたが、やはり聞き分けるのは困難である。まぁ、試聴している機材も特別なものじゃないので、当たり前なんだけど。

外出中に聴くのが目的なら「FLAC」は、はっきり言って無意味だろう。そこにこだわるのは自己満足の領域でしかなさそうだ。

理想的な運用方法は

とは言っても、高音質でオリジナル音源も残しておきたいところ。iTunesがどのような形で「Opus」形式に対応して来るのか不明だが、PC本体では「FLAC」形式で管理し、iPhoneと同期する際に「Opus」形式に自動的に変換し同期できる機能があれば、この方法が理想的な運用方法になるだろう。

ではでは。

コメントする